2012年6月17日 (日)

今日は何の日?

しかし…まだ6月だというのに、今日の東京はじめじめして暑い。。。

街行く人々の様相もすっかり夏物に。

しかし、ここ10年くらいの間に胸の豊かな女性(いわゆる巨乳)が増えてない?

食べ物の栄養が良くて育ちがいいのか?それとも寄せて上げる矯正下着の技術の進歩か?は分からないが、世の中の男性にとってはただただ嬉しいことだね。

思えば今日は6月の第三日曜日。父の日だ!
その手の店では『乳の日キャンペーン』とか、やってそうだな…

2012年5月28日 (月)

ビジネスホテル【玉竜旗】

◆高校時代の三年間、毎年7月下旬に福岡県で開催される『玉竜旗(ぎょくりゅうき)』という全国大会にオレも参加していた。

当時、玉竜旗大会は400校超の高校が参加するため大会は三日間で行われ、我々のように遠方から参加する学校は数日前から現地入りして同じく他府県から集まる高校と朝から夕方まで練習試合が組まれていた。


◆オレは一年時にこの玉竜旗大会のレギュラーに抜擢され参加させてもらったのだが、本来であればレギュラーであるはずの三年生の先輩達がキャプテン一人を除いて出場を辞退したため実力も無いのに繰り上げで何とか五人のレギュラーメンバーに入れてもらったのであった。

しかし高校に入学して半年も経たないうちの九州遠征。しかも中学時代に知った『玉竜旗』という憧れの大会に参加できるとあって、心はウキウキの筈だったが…。

蓋を開けると、練習試合での勝率が芳しくなく監督とコーチに怒られ、練習試合からホテルに戻ると身も心もクタクタに。
ホテルのロビーで部屋の鍵を受け取ると、監督から
「シャワーを浴びたら夕飯を食いに行くから1時間後にまたロビーに集合」との指示。
一人部屋のビジネスホテル。。。とりあえず疲れた身体を休めるためベッドにダイブ。ドォーン!
「疲れたぁ…」それ以上の言葉が出て来なかった。

寝そうになるのを必死で堪えて、とりあえずシャワーを浴びる。
しかしこの頃はスポーツタオル(バスタオル未満でハンドタオル以上の中途半端な大きさ)の物が流行ってるらしいが、とにかく使いづらい。

◆さてさて…。玉竜旗大会が始まるとなんだかんだで最終日まで勝ち進み、結果はベスト64(剣道雑誌のトーナメントに掲載されるギリギリ)で地元・福岡の南築高校との対戦で涙を飲んだ。。。

個人的な感想を言うと『憧れの玉竜旗大会に選手として参加できた』『おまけに剣道雑誌に掲載されるベスト64まで勝ち進めた』だけで大満足でした。

そして大会を終え最終日。。。
『今日で一週間お世話になったこのビジネスホテルともお別れだなぁ』と、最後のシャワーを浴びた時に「ん…ん、ん、んっ?」
オレは使いづらいスポーツタオルを含め三種類のタオルをベッドに並べた。。。


◆二年後。。。
オレは高校三年生でキャプテンになっていた。
高校一、二年で経験を積み、今年は上級生もおらず精神的にも余裕が出来ていた。
今年のビジネスホテルは二人部屋。そして夕飯を食べ、ミーティングも終わった自由時間に、ふいに一、二年生の部屋を訪れると
「先輩、お疲れ様です!」
っと、中途半端な大きさのスポーツタオルで頭を拭いている風呂上がりの後輩が…。

オレ「おい、そのタオルは使いづらくないか?」
後輩「なんか変ですよね?」
オレ「タオルを全部、ベッドの上に広げてみろよ」
後輩「はい…」
オレ「いいか、この一番大きいのがバスタオル!一番小さいのか洗うタオル!オマエが身体を拭いてるのは足拭きタオルだよ!」
後輩「え〜そうなんですか?さすがロニー先輩、色々な事を知ってますね〜!」

オレは優しく微笑んだ。

2012年2月18日 (土)

岡村靖幸 ライブ(2)

一時間前から会場入りした岡村靖幸ライブ。
運よく二列目をキープ出来た。
そしていよいよ開演予定時間が来たが始まらない…。
拘置所の塀の中では規則正しい生活をしていたはずなのに、娑婆に出たらさっそく時間にルーズ…。でも待っているのはファンばかりなので懲罰房送りも無く、数分遅れて出て来ても大歓声!

◆そして幕が開き、ライブが始まった途端に会場は朝の中央線“通勤快速東京行き”かの如く、熱狂したファンで押しつ押されつ揉みくちゃに…。とにかく暑い。
曲は“受動岡村”で聞き慣れたものばかりで、九割以上が知ってる曲。自分で楽器も演奏し、四十代半ばとは思えない華麗なダンスで「あっ!」っと言う間の二時間半が過ぎていった。。。

◆初ライブを体験して、率直な感想を言えば、知ってる曲も多かったし「すごく良かった!」
生で聞いた歌もすごく上手かったし、目の前で踊るダンスも迫力があってカッコ良かったし。。。

帰りの電車で四十代に突入したカミさんが「神は(一人の人間に)二物を与え無いと言うけど、岡村ちゃんは歌も上手いし楽器も上手いしスゴイよね!」
と興奮して言っていたけど、岡村ちゃんは“二物”の他に“薬物”まで手に入れちゃったんだよね。


ウチのカミさんを含む多くの熱狂的なファンの為にも、もう二度と薬には手を出さないでネ、岡村ちゃん!

岡村靖幸 ライブ(1)

岡村靖幸という歌手がいる。麻薬で二度くらい捕まってるんだけど、復活して最近またCDを出して音楽活動を再開している。

実はカミさんがこの岡村靖幸の大ファンで、車の中ではCDを、リビングではライブDVDをしょっちゅう流してて、オレも何の気なしに歌を覚えてしまった。言うなれば“受動喫煙”ならぬ“受動岡村”だ!

◆カミさんがこの岡村靖幸のライブツアー『エチケット・プラス』の最終日チケット(2012.02.09)をゲットし、友人と一緒に行く予定だったのだが…友人が急遽体調不良でダウン。。。
その友人が「今回は残念だけど行けそうもないので旦那さんにチケットをあげるから一緒に行って来て!」ということで、急遽夫婦で行くことになった。

ちなみにオレはライブというものに行くのが初めてで、カミさんの話だとライブハウスみたいなスタジオで立ち見とのこと。
しかも今回は千数百人も入るライブハウスで、ゲットしたチケットの番号が51、52番だから「絶対に最前列を取るぞ!」
と行く前から大興奮のカミさん。

◆当日、新木場のライブハウスで19時から開始(18時入場)なのに、16時前には現地に着いて一旦ライブ会場の下見をしてから新木場駅前のスタバで時間つぶし。
しばらくすると次々とライブに行くと思われるファン達が岡村靖幸のトレードマークであるハートに顔が書いてあるようなバッグやらグッズやらを持ってスタバに入って来る。
17時頃に再度ライブ会場に戻り、入場の30分前には手荷物と上着をコインロッカーに収納。。。オレはカミさんの「ライブが始まったら絶対に暑くなるから!」という言葉を信じて真冬にロングTシャツ1枚で待機。

◆そして18時入場!ワンドリンク制なので、チケットと一緒に五百円を払いドリンク引換券を貰うがドリンクとは引換えずに一目散に会場内へ向かうカミさんとそれに追随するオレ。
「会場内は危険ですので走らないで下さい!」とスタッフが拡声器で注意するも、市民プールの休憩時間が終わった途端にプールへ向かう小学生のような超早歩きのカミさん。
そして最前列は無理だったが何とか二列目をキープ!時刻はまだ18時を少し回ったばかり。ファンにとってはなんとも無いかもしれないが開演予定時間までまだ一時間もある。しかも立ち見なのでトイレにも行けない。
つづく

2011年10月19日 (水)

丁寧語?

営業所のすぐ近くにあるオシャレな居酒屋は店の横の花壇みたいなスペースを改装して作った個室がある。
ウナギの寝床みたいな細長いスペースで広さは詰めても10人ちょっとしか座れないんだけど、他の客の目を気にすることも無いプライベート空間。


七月下旬、オレが異動した時にちょうどその居酒屋が『生ビール100円セール』をやっていて、オレの歓迎会もそこの個室でやってくれたんだけど、もともと店外スペースだからクーラーが無くてとにかく暑い。。。
そして暑さに比例するように消費されるビール!ビール!ビール!

さてさて。。。2時間も経過すると男だけしかいない我が営業所の飲み会の会話は“そっち”関係の話題も多くなり、中でも20代の後輩の一人がそっち系の単語(ピー単語)をオブラートに包まず『マ〇コ』『チ〇コ』とそのまんま大声で連呼しているような状態に。。。

オレも20代の頃だったらその後輩と一緒になって連呼していたかもしれないが、もうすぐ40歳に手が届く年齢ではさすがに他人のふり見てなんとやら…。。。
まずは個室でよかったと胸を撫で下ろした。

しかし周りの同僚たちも誰一人そいつの言動を注意せず野放し状態だったので、見るに見兼ねて歓迎会の主役であるオレが一言注意してやったんだ!

「おい、さっきからマ〇コだ、チ〇コだって大声で言ってるけどオマエは表現がストレート過ぎるんだよ!ちゃんと『お』を付けて“オマ〇コ”“オチ〇コ”って丁寧語で言え!」


あれ?間違ってないよネ?

秋晴れ

仕事の関係で一人暮らしの女性宅を訪問したんだけど。。。

事前に電話連絡した時に受話器を通して聞こえてきた声がなんともいい声で。。。

いろいろと勝手に想像が膨らみ、同僚たちとも「どんな容姿かなぁ…?」と、思い浮かぶのは美人像ばかり。。。

ピンポーンとインターフォンを押すと「は〜い、お待ち下さ〜い」と以前電話で話した聞き覚えのある清楚な声が。。。

そしてガチャっと開いた玄関のドアから出て来たのは、思わず「誰?」って聞きたくなるほど想像の容姿とは掛け離れた40代半ばの女性が。。。

しかも、こんなの売ってるの?って聞きたくなるほど股上が長いジーンズ(最近流行りのローライズジーンズの逆バージョン)を穿いてるし。。。

気が付くといつもは40分くらい掛かる当社機器の操作説明が25分で終了していた。。。

玄関を出ると秋晴れの空がとっても青かった。。。

2011年8月18日 (木)

アナログ一家

ウチの車には一応CDのナビが付いているが、2000年版なので道の無い所を走ると(2000年以降に新しく出来た道路に対応していない)やたらとルートを再検索したり、何処を走ってるか分からないのでダンマリを決め込んだりとあんまり使えない。

だから初めてカミさんの実家(大阪)に車で帰省した時も、事前に本屋で地図を立ち読みしてルートを確認し、
『中央自動車道→土岐で〇〇方面→四日市JCT.(ジャンクション)を〇〇方面→・・・』といったようなメモ紙が必須アイテムになっている。
※ちなみにもう5、6年そのメモ紙が車に入っている。


さてさて先日、横浜にあるIKEAというスウェーデンの大型家具屋に行った時のこと。。。
この時に活躍したのは、これまた車にずっと前から積んでいる“関東広域地図の1997年版”だ!
『国道16号をまっすぐ行って→〇〇交差点を左→〇〇交差点を右→・・・』と、カミさんが地図を見ながらナビゲート。
多少の違いはあれど大きな交差点の変化はほとんど無く、『大体この辺り』というだけの目標だったが無事に到着。フゥー。。。

困ったのはIKEAの駐車場を出る時だった!出口が2ヶ所に別れており『右〇〇方面、左〇〇方面』と書いてあるのだが、そこは横浜。当然、両方とも知らない地名だったのである。

とりあえず左方面の出口から出ると見たことも無い道だったが、その付近に建っている家々のベランダを見て『南がこっちだから我々が帰る方向(西)はこっちだ!』と判断し、無事に帰って来れましたとさ。
めでたし、めでたし。

2011年8月 4日 (木)

稽古の虫

大学の同級生で、とにかく周りの人間が呆れるほど剣道好きの男がいた。

福岡の無名高校出身で、ギリギリなんとかセレクション枠に引っ掛かり入学(入学後に監督談)。
勉学の方は余り褒められたものではないが、稽古に関してはとにかくスゴく、大学で朝練・夕練をやった後に夜は町道場へ行くほどの稽古好き!

しかし…残念なことに驚くほどに弱かった…。


― 時は流れ ―


漢字もまともに読み書き出来なかった彼だが母校(高校)で社会の教員となっていた。
もちろん剣道部のコーチとなって高校生を指導するかたわら、自分の稽古も積み重ねる日々を過ごし、若くして七段に合格した。


愛知県の審査会で七段に合格したという情報を聞いて
『七段合格おめでとう!』ってメールを出したらすぐに返信が返ってきた。
『メールありがとう。今、博多駅に着きました。今日の反省を踏まえ、これから稽古に行って来ます。』
えー!こんな日ぐらい、浮かれて飲みに行ったってバチは当たらないだろうに、何たる謙虚な姿勢!まさに脱帽だった。


剣道には『打って反省、打たれて感謝』という言葉がある。大学時代に弱かった彼だが日々の稽古の積み重ねでその言葉が相応しい立派な剣道家に成長していた。

そうそう、そんな誰もが脱帽するくらい謙虚で努力家の彼だが、夜は彼自身も脱帽することが多いらしく、子供が五人もいます。
m(__)m

2011年7月 8日 (金)

ゴム時間(2)

結婚式から五日後…。

イマムがアパートに来て
「ロニー、どうして来てくれなかったんだよ?」
っと、残念そうに言った。
せっかく誘ってもらい、オレだって行きたかったが(実際に行くつもりだったのだが)リオが迎えに来なかったのだから仕方ない。

「だってリオが来なかったんだから、場所も知らないオレが一人で行ける訳無いでしょう?」
勿論イマムが悪い訳では無いがオレだって悪い訳では無い。悪いのは結婚式をドタキャンしたリオなのだ!

するとイマムが目を丸くして
「えっー!じゃあ…リオがロニーを迎えに来なかったの?」
と言った。
なんだかんだイマムも忙しく、リオがいなかったことには気付かなかったのだろうか?…
「そうだよ、だからオレが一人で行ける訳は無いでしょ…」
「リオは、…来てたヨ…」
イマムが遮るように言ったが、オレもイマムも状況がよく飲み込めなかった…。
「んっ?リオは来てたの?」
「うん、来てた。でもそんな事は一言も言わず、結婚式の写真を撮ってくれてたけど…」


全く意味不明だった!?
百歩ゆずって、ウチに迎えに来るのがリオにとって遠回りなら分かる。
しかしリオが結婚式場に行くには、ウチの目の前の道路を通って行くのだ…。一体何なんだ?
ムカつくよりもリオの思考回路が不思議だった…。

それから二週間後…

その日は宿題が沢山あって、とてつもなく忙しい日だった。
そんな日にリオがやって来た。


「はーいロニー、この前の事は怒って無いよな?」
っと、第一声で自分の非も詫びずにこの図々しい発言だが、ムカつくよりも、もはや呆れる…。
「はいはいジャム・カレットでしょ?」
仕方なく答えてやると
「おっ、ロニーよく知ってるなあ。そうなんだよジャム・カレットだよ!」
宿題もあるし相手をするのも面倒なので、そこから無視して机に向かってると
「へいロニー、やっぱりこの前の事を怒ってるのか?」
っと、また話し掛けて来る。
「あのね、今日は宿題がたくさんあってオレはとにかく忙しいの!この前の事はもういいから、静かにしてるか、帰るかのどっちかにしてくれない?」
すると、しばらくは静かにオレの部屋にある日本の漫画や雑誌などを見ているのだが…10分も経たないうちに
「この日本語は何て書いてあるんだ?」とか
「この本はどっちから読めばいいんだ?」
としつこく聞いてくる。さらにそれを無視してると
「おいロニー、やっぱり怒ってるんじゃないか?」
っと、不思議な思考回路を持つこの男も、なんだかんだオレが怒ってるかどうか気になって、ご機嫌伺いしているようだった。

面白いのでさらに無視してると
「オレの名前を“漢字”で書いてくれよ!」
っと、無理な要求を…。

無視してるとうるさいので
「あのねー!今日は宿題がいっぱいあって忙しいってさっきから言ってるよね?邪魔するなら帰ってくれよ!大体漢字は一文字ごとに意味があるからリオの名前を漢字に当て嵌めては書けないヨ!」
っと、一蹴したが…
「頼む!イントネーションだけでいいから、何とかリオ・$£%#&@§(ファミリーネーム聞き取れず)と書いてくれないか?」

要するにリオは、暴走族が『ヨロシク』を『夜露死苦』と書くように、音読みだけの当て字を書いて欲しいのだ!

「最後にそれだけ書いてくれれば、もう帰るから!」
っと、懇願するリオを見ていて、オレはピーンとひらめいた!

「分かったよ!」
っと、答えたオレは油性マジックでA4用紙いっぱいに当て字の漢字(五文字)を書いてやった!

「おー!」っと感嘆の声を上げるリオ…。
「どれが“リオ”の部分だ?」
っと聞くリオに
上から二つを「これとこれだよ」っと教えてやると、さすがに理解の早いリオは
「じゃあ、この三つがオレのファミリーネームだな!」
っと大興奮!
「そうだ!それがリオのファミリーネームだ!帰って両親に自慢して教えてやるといいよ!」

「ロニーありがとー!」
こうしてリオはA4サイズいっぱいに“男性生殖器”と書かれた紙を持ち、ご満悦で両親の待つ家へ帰ったとさ。

めでたし、めでたし。

2011年6月24日 (金)

ゴム時間

インドネシア語に『ジャム・カレット』という言葉がある。
ジャムは『時間』カレットは『ゴム』という意味で、直訳すると『ゴム時間』なのだが、インドネシアでは『時間はゴムのように伸びたり縮んだりするもの』という解釈でこの言葉が使われる。


この言葉をインドネシアの日常生活に当て嵌めると、時刻表通りに来る電車なんかまず見たことが無いし、友人との待ち合わせに遅れた場合などでも
「ごめんごめん、ジャム・カレットだから!」
と言えば、待たされた方もしぶしぶ納得してしまう、時間にルーズな人達にとっては魔法のように便利な言葉なのだ。


しかし『インドネシアは南国だから時間もゆっくり流れて…』などと思いきや、この社会全体にはびこった悪しき慣習に結構怒っている人が多いのである。


◆「来月の第一日曜日に兄の結婚式があるから、ロニーも是非とも出席してくれよ!」
インドネシア人のイマムは、隣の大学に通う学生だったが共通の友達を通じて仲良くなり、ちょくちょく遊ぶようになった友人だ。
そして来月、そのイマムの兄が結婚するので、わざわざオレのアパートに知らせに来てくれたのだった。


ちなみにインドネシアの結婚式は堅苦しい上役や先生などのスピーチも無く、立食パーティー形式がほとんどで、結婚式を挙げる当人の友人・知人はもちろん、その兄弟や親戚までもが知り合いを誘って参加出来てしまうという“おめでたい席なんだから皆で祝おうよ”的なノリなのだ。
しかも日本のような“御祝い”も包まなくていいので、主催者側は莫大な出費だが、誘われた方は大喜びなのである。


「じゃあ、ヨロシクね。当日親族は早い時間に式場に行かなければならないから、このリオが車でロニーを迎えに来るから一緒に来てくれヨ」
「分かった、空けとくよ」
すると横から
「おいロニー、ちゃんとカレンダーに印を付けとけよ!」
っとリオが口を出した。
「えっ?大丈夫だよ」
「ダメだよ、イマムの兄貴の晴れ舞台なんだし、ロニーは忘れっぽいんだからちゃんと書いとけよ!そうだなぁ、当日は11時にここに迎えに来るから時間もちゃんと書いとけヨ!」


リオはイマムを介して知り合った友人なのだが、大体『ロニーは忘れっぽい』なんて言われるほど親しくない…。
が、ここで言い争っても、せっかくの祝い事に水を差してしまいそうなので、ここは一歩引いて言われた通りカレンダーに記入しておいた。


◆そして結婚式当日
リオが迎えに来る15分前にはネクタイを締めてスーツに着替え、準備完了。
しかし南国にスーツは暑い…。


アパートの友人たちに
「ロニー、そんな格好をしてどうしたの?」
と聞かれるたびに
「友人の兄が…かくかくしかじか…」
と説明する。


11:10
リオは予想通りのジャム・カレット…まあまあ想定範囲内。


11:30
「まだ迎えに来ないの?」
との友人の問いに
「ジャム・カレット!」
と少し不安になりながらもまだまだ想定範囲内。


12:00
余りにも来ないので、ネクタイを緩め靴下を脱ぐ…。大丈夫か…?


12:30
「もう来ないんじゃない?昼メシ食べに行こうよ!」
っと友人に誘われ、スーツからTシャツに着替えて友人と一緒に昼食に行った。


結局リオは来なかった…。


『ロニーは忘れっぽいんだから!』っとエラそうに言われ、カレンダーに記入したメモ書きを見ていると無性に腹立たしかった。
急用が出来たりしたなら、アパートに電話を一本入れるのが日本なら常識だが…。
さすがジャム・カレット国民…恐るべし…。

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